スタッフは語る
今最もスマートなローカル線用車両、水郡線キハE130系ついに発売。
今回は久しぶりにスタッフZがお送りします。
3月11日のあの大地震から2ヶ月。皆様の温かいご声援により、
ここ土浦店はほぼ震災前と同様に営業いたしております。
余震の心配もあり、茨城県内でもまだ不便な生活を強いられている地域もあると聞い
ておりますが、一日も早く復興し、鉄道模型趣味をこれまで以上にお楽しみいただけることを心よりお祈りいたしております。
今回、土浦店にとって大変注目すべき車両が5月11日に入荷いたしました。
現在水郡線で活躍する新しいディーゼルカー、キハE130系がマイクロエースより発売になりました。
現在水郡線でしか見ることのできないこの車両は、
茨城県の鉄道模型ファンにとっては特にうれしい製品化と言えるでしょう。
ご存じの方も多いかとは思いますが、まずはここで水郡線について簡単に紹介しておきましょう。
水郡線の名称は水戸の「水」と郡山の「郡」をとったもので、茨城県の県庁所在地水戸と福島県の商都、郡山市内の安積永盛を結ぶ線(137.5km)と、茨城県内の上菅谷と常陸太田を結ぶ(9.5km)線の二つから成り立っています。
列車は安積永盛から東北本線を一区間走行し、中心駅の郡山まで運転されています。
全線開業は1934年。水戸を出発した列車は水戸のベッドタウンを通り、久慈川、八溝山地や阿武隈高地などを眺めながら、ローカルムードの漂う区間を多く走行します。
3月の東北地方太平洋沖地震では水郡線も被害を受けて運休となり、水戸を出て間もなく渡る那珂川橋梁は、建設が進んでいた新橋梁を使用して4月15日に運転が再開されました。
次に実車についても少々触れておきましょう。
キハE130系は1992年より活躍していたキハ110系を置き換える目的で2007年に登場しました。ローカル線の車両が15年で新車に置き換えというのは極めて珍しい例と言えるかもしれませんが、これは特に前の車両が古くなったからというわけではありません。
キハ110系はJR東日本のローカル線用に開発された車両で、水郡線にもふさわしい車両と考えられました。
しかし、水戸側の区間はローカル線というよりは都市近郊路線といったほうがよく、乗客数も多いため、幅のあまり広くない2扉のこの車両では混雑時の乗降がスムーズに進まず、遅れも発生しやすかったという話です。
そこで、ワンマン運転もでき、かつ都市近郊輸送にも対応できる車両として登場したのがこのキハE130系でした。
扉は幅の広い両開きのものが3箇所となり、車体の幅も広くなりました。車体も現在では標準的となったステンレス製で、日除けカーテンが廃止された大きな窓を持つ車内はいっそう明るい雰囲気となり、幹線の電車と比べても決して遜色のない車両となりました。
車内に入れば運賃箱や運賃表があり、窓も一枚のものではなく二段式となっているあたりが、ローカル線用だなと思わせる部分でしょうか。
性能面を見てみますと、キハ110系自体がローカル線用としては十分なものであったため、例えばエンジン出力が格段にアップされたわけではなく、最高速度も100km/hと変化はありません。
しかし、昨今の環境問題を考慮し、環境にやさしいエンジンを採用しているとのことです。
形式は3種類あり、両運転台トイレつきのキハE130、片運転台トイレつきのキハE131、同じくトイレなしのキハE132が存在し、キハE131とキハE132は2両ユニットで使用されています。
車体の色は両運転台車が久慈川と紅葉をイメージした赤、
片運転台車が久慈川と新芽をイメージした青緑を基調としたものになっており、これらはJR側からいくつか案として出された車体色の中から一般の投票によって選ばれたものです。
車内は4人がけボックスシートと2人がけボックスシートを中心とするセミクロスシートで、
ラッシュ対策およびバリアフリー対応となっています。
このように近代的で魅力あふれる車両ですが、ひとつ気になるのは一両あたりの座席
数の少なさでしょうか。ローカル線ですからそれほど長編成にはできません。
しかしラッシュも存在しますので、どうしても立ち席スペースを広くとる必要が生じます。
2人がけボックスシートなどが良い例でしょう。
さらにバリアフリー対応として車椅子スペースや大型トイレも設置されました。
その結果座席数は最も多いキハE132で48席、両運転台のキハE130ではわずか34席という少なさです。
この数字だけを見ると常に座席の争奪戦になりそうな感じがしてしまいますが、
本当に混雑するのは水戸近郊の短い区間なのでしょうし、その先になれば全員が着席できるようになるのでしょう。
また空席があっても座らない乗客もいるかもしれませんし、特に苦情が出ているという話も聞きませんから、私が心配する必要はないのでしょうね。
「キハE130系の前に使用されていたキハ110 2009年撮影」
さて、いよいよ模型の話となりますが、製品を見た第一印象は「実物よりキレイ」というものでした。
それは車体が汚れていないということもありますが、実物のイメージを的確以上に美しく再現しているなとでも言えばよろしいでしょうか。
それは実車の魅力を再発見したような思いであり、また乗りに行ってみたいと思わせるのに十分なものがありました。
実は、私個人ではこの模型を購入する予定はなかったのですが、その出来映えに感激し、思わず衝動買いをしてしまいました。早速自宅で室内灯を取り付けたものが下の写真です。
本当に「キレイ」の一言ですね。なお、行き先ステッカー(水戸)も貼り付けてあり、中間の連結器はトミックス製TNカプラー(密連グレー)に交換してあります。
手持ちにマイクロエース製のカプラーなかったためにTNカプラーを取りつけましたが、マイクロエース・トミックスどちらのカプラーでも即取り付け可能です。
ただし、カトー製のカプラーの取り付けは各自工夫が必要なようです。
走りも大変安定しており、安心してお買い求めいただくことができます。
私は片運転台の「キハE131+キハE132」のセットを購入しましたが、両運転台のキハE130の2両セットもございます。2両セットですので小レイアウトにも最適ですし、値段も比較的手頃なものとなっております。
ぜひこの機会に、茨城の車両をまた一つコレクションに加えてみてはいかがでしょう
か?
お越しをお待ちいたしております。
毎度の長文失礼しました。最後までお付き合いいただきまことにありがとうございました。
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